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ずっこけ茶番劇

 世紀の茶番劇にずっこけた方が多いことだろう。6月2日、自民・公明・たちあがれ日本の3党による内閣不信任案の採決が行われた。その直前、民主党は代議士会を開き、急きょ菅首相の“曖昧退陣話”が沸き起こり、大量の賛成票が投じられると見られていた民主党内の機運は一気に尻すぼみ。結局、採決は否決された。

 その後、辞任時期の解釈をめぐって迷走する菅政権。あわよくば、来年1月まではのらりくらりと続けられると思って続投意欲を見せた菅首相だが、冷静に状況を分析してみれば将棋でいう「詰み」の状態。

 復興基本法案が通れば、第2次補正予算案に着手するまえに、赤字国債の発行に必要な特例公債法案を可決させなければ本予算の執行は不可能。野党は、復興基本法は協力するものの、特別公債法案に関しては「4K」と呼ばれる民主党のマニフェスト(子ども手当、高速道路無料化、農家の戸別所得補償、公立高校無償化)の完全撤回を求めている。

 ここでどん詰まりという見立てで、もし仮にこれが通ったとしても、今度は2次補正を出した時点で参院では問責決議案が出される。延命策で出す時期を先送りすれば、震災復興にやる気がないとして、やはり問責だ。もう二進も三進もいかない。与野党内で大ブーイングが吹き荒れる菅政権。もはや“死に体内閣”で、7月早々には民主党で代表選が行われるとさえ囁かれている。

 国民から見れば、「何やっているんだ」ってことだろうが、当然だ。低次元で毎年、首相降ろしをしているのを見るのは、うんざりする。しかし、考えてほしい。その代議士を選んだのはぼくたち国民なのだ。政治に関心を寄せ、きちんと選ぶ努力が求められている。

 加えて、今回のドタバタ劇の根本原因を考えてみると、菅首相になって何が進んだか振り返ってほしい。昨年6月に首相になってから参院選で負け、その後地方選では軒並み敗北。肝心の法案も、成立率は過去最低。衆参のねじれが最大のネックだが、ビジョンも理念も何も見えない、示さない。しかも、国対では野党へ協力を求める努力のかけらさえ見えない。

 厳しい言い方をすれば、この1年間が政治空白だったとすら思える。だから、退陣要求は当然だと思うのだ。もうどこからも救いの手はのびない。いま菅首相に求められるのは、自身の潔い決断だけではないだろうか。

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Atsutoshi Yamada

Author:Atsutoshi Yamada
山田厚俊(やまだ・あつとし)
1961(昭和36)年栃木県生まれ。
週刊誌やビジネス誌、サブカル誌などで活動中。詳しくは右のリンクへ(プロフィール詳細)。

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