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未熟な「経営者」

 国会議員の仕事は、政策を練ったり、法案を作ったり、地元の陳情を受け付けたり……。しかし、そればかりではない。次期選挙に勝つため、地元対策をするのも仕事の一つだ。

 議員は、週末地元に帰り、街頭演説や車座集会、支援者らの挨拶回りなどをこなし、「顔」を売る。民間企業に例えると、議員は社長であり、商品なのである。商品が浸透しなければ、次の選挙では“売れなく”なるのだ。
 セールスマンの役割を担うのが、秘書の仕事でもある。いかにうちの社長は地元のため、日本のために頑張っているのか、議員の代わりに“売り歩く”役目を果たさなければならない。地元の人たちの声に耳を傾け、支援者拡大に汗をかくのである。

 だから、国会議員の事務所は、地元と国会の議員会館の2カ所。先の衆院選で初当選した1年生議員も複数回当選を重ねた議員も同じ。中には、当選回数を多く重ねた議員は、議員会館以外にも個人事務所を持ち、地元も数カ所事務所を構えている。

 企業なら、社員5~10人程度の会社なら大抵、拠点は1カ所だろう。本社と支社の2カ所の拠点を持つ会社はあまり聞かない。企業経営の観点で見ると、国会議員の事務所運営は、かなり異質だといえる。

 だからだろう、議員事務所ではさまざまな問題が起きてしまう。週刊誌ネタになる秘書へのセクハラ、パワハラ問題をはじめ、チョー格安秘書給与問題、事務所の維持経費捻出のため、歳費ごまかしなどなど。さらには、議員の奥方が事務所で顔を利かせて、秘書の離反なんてのも、よく聞かれる。

 企業経営を経験したことのない議員が、急にバッジを付けると、さまざまな問題に対処できない証左だろう。要は、国会議員の多くは「未熟な経営者」に見えるのだ。組織ってのは、少人数であればあるほど、人間関係が濃くなってややこしい。それをうまく仕分けして、仕事のしやすい環境を整備するのは、「社長」の役割でもある。急に事業所が2カ所になれば、目の行き届かない部分も多々でてくる。どううまく社内環境を整備するのかは、「社長」の腕の見せ所というわけだが、未経験者にはワケもわからず自滅するケースがあるのだ。

 どうすれば、いいのか。やはり、一番は地方議員を経験することじゃないかなって思う。市議なり、県議なりを経験すると、1カ所の地盤を作ることができる。ベースをつくってから、手を広げる作戦が一番の近道だろう。それが無い議員が多いから、問題が次々と起こっている。ま、週刊誌記者にとっては、毎日が事件で面白いんだけどね(笑)。

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プロフィール

Atsutoshi Yamada

Author:Atsutoshi Yamada
山田厚俊(やまだ・あつとし)
1961(昭和36)年栃木県生まれ。
週刊誌やビジネス誌、サブカル誌などで活動中。詳しくは右のリンクへ(プロフィール詳細)。

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